晴れの空 整体院【春日駅・後楽園駅周辺】

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骨盤について 1-骨盤や骨盤まわりの筋肉構造とその役割を知ろう!

骨盤は私たちの身体の下半身の構造の基盤となる重要な部位で、

・四肢の動きや身体の姿勢をサポートする役割
・臓器官や生殖器官を保護する役割を果たしています。

また、骨盤は下半身の重みを支え、上半身との連結点となるため、身体の安定性やバランスの維持にも関与しています。
特に、歩行や走行時には骨盤が体重の移動や衝撃吸収を調整し、適切な姿勢と歩行パターンを実現します。
ですので骨盤の異常や問題が生じると、身体のバランスや姿勢が崩れることがあります。例えば、骨盤の歪みや捻じれ、関節の緊張などが起こると、腰痛や股関節痛、膝痛などの問題が生じることがあります。そのため、骨盤の健康と適切な位置づけが重要であり、姿勢の改善や適切な運動などを通じて骨盤のケアが大切です。

今回はそんな骨盤と骨盤に付着する筋肉の構造・役割を見ていきましょう!

女性と男性の骨盤にはいくつかの違いがあります。

骨盤の形状:
女性の骨盤は、出産時に胎児の通過を容易にするために男性の骨盤よりも広くて浅い形状をしています。

骨盤出口の形状:
女性の骨盤の出口(恥骨結合部)は、出産時に胎児が通過しやすいように広く前方に突き出ています。

骨盤の関節:
出産時に骨盤が広がり胎児の通過を容易にするため、女性の骨盤の関節は男性よりも柔軟で緩みやすい特徴があります。

骨盤の角度:
女性の骨盤は、妊娠時の重心移動や出産時の姿勢をサポートするため、男性よりも前傾している傾向があります。

目次

骨盤のパーツ

骨盤とは、左右一対の寛骨(腸骨+恥骨+坐骨の組み合わせ)、仙骨、尾骨で構成される骨格のことを指します。
寛骨(かんこつ)と仙骨(せんこつ)の間には仙腸関節が、恥骨の間には恥骨結合が存在します。

※寛骨(かんこつ)とは、腸骨(ちょうこつ)、恥骨(ちこつ)、坐骨(ざこつ)の3つをまとめた名前です。
産まれたときは3つがバラバラですが、大人になるにつれて1つになるので部位によって違う名前がついています。

1. 腸骨(ちょうこつ)

骨盤の左右に張り出ている骨で、自分の手で触って確認することができます。

2. 恥骨(ちこつ

骨盤の前側に位置しています。

3. 坐骨(ざこつ)

骨盤の底に位置している骨で、椅子に座ってお尻の下に手を入れると確認することができます。

4. 仙骨(せんこつ)

骨盤の中心部に位置する逆三角形の骨です。

5. 尾骨(びこつ)

仙骨の先に位置している骨で、尻尾の名残りと言われています。

6. 仙腸関節(せんちょうかんせつ)

左右の腸骨と仙骨をつなぐ関節です。

7. 恥骨結合(ちこつけつごう)

左右の恥骨の関節部分で、軟骨でつながっています。

8. 骨盤入口(こつばんにゅうこう)

左右の寛骨、仙骨、2つの仙腸関節、恥骨結合をつなぐ輪で、赤ちゃんが通る産道となっています。

骨盤の役割

骨盤の役割は、以下のようにまとめられます。

・支える

下半身の重量を支える:
骨盤は、脚や腰の重さを支えることで、身体の安定性を維持します。

骨盤底筋群を支える:
骨盤底筋群は、骨盤の下部を支える筋肉群であり、尿失禁や骨盤の異常などの問題を引き起こすことがあります。
骨盤底筋群の強化は、骨盤の健康を維持するために重要です。

・守る

 内臓を保護する役割
骨盤は、内臓を保護するケージとしての機能も持ちます。
特に、女性骨盤は男性よりも大きく、子宮や卵巣などの生殖器を収容するためのスペースがあります。

・制御する

姿勢や歩行の制御:
骨盤は、体幹と下半身をつなぐ役割を持つため、姿勢や歩行の制御に重要な役割を果たします。
骨盤の形状や角度の異常は、姿勢や歩行の障害を引き起こすことがあります。

・助ける

 出産のサポート:
女性の場合、分娩中に骨盤の形状や角度が変化することで、赤ちゃんの頭が通りやすくなるように調整されます。

骨盤に付着する主な筋肉

  脊柱起立筋群
(せきちゅうきりつきん)

脊柱起立筋群

脊柱起立筋群とは、腸肋筋(ちょうろくきん)・最長筋(さいちょうきん)・棘筋(きょくきん)という3つの筋肉の総称です。
脊柱起立筋は、骨盤や背中から頭部まで背骨の後面に沿って走る筋肉群で脊柱の起立を支える重要な役割を持っています。

作用

  • 両側の脊柱起立筋が働くと腰を反る動作を行い、片方の脊柱起立筋が働くと身体を傾ける
  • 背骨を起立させるための筋肉群であり、特に腰椎の部位での重要な役割を担う
  • 脊柱起立筋群の筋肉が弱くなると、姿勢の悪化や腰痛などの問題が起こることがある

  広背筋(こうはいきん)

広背筋

広背筋(こうはいきん)は、仙骨の後面、腸骨上部、腰椎の側面、下部肋骨から上腕骨の内側上部についている大きな筋肉です。

作用

  • 上腕を内側に回転させ、腕を背部に引く作用がある
  • 肩甲骨を下げ、内側に回転させることにより、上腕の引きつけ運動を助けて、懸垂運動などの姿勢制御にも関与する
  • 呼吸の際に肋骨を引き下げ、呼吸筋の働きを助ける

  腹斜筋(ふくしゃきん)

腹斜筋

腹斜筋(ふくしゃきん)は、外腹斜筋(がいふくしゃきん)と内腹斜筋(ないふくしゃきん)に分けられ、腹部に斜めに走っている筋肉です。
外腹斜筋は、下部肋骨の外側から斜め前下方に走り、腸骨、鼠蹊部についている腹筋の一番外側にある筋肉の1つです。
内腹斜筋は、腸骨、恥骨結合部から肋骨下部についているインナーマッスルです。

作用

  • 腹圧を上げることで、腹直筋とともに腹部の安定性を高める
  • 片側の腹斜筋が収縮することで、身体を捻ったり曲げたりすることができる
  • 腹斜筋は、腹部の筋肉の中でも重要な役割を果たす
  • 腹圧を上げることで、腹部の内臓を支え、姿勢の安定性を高める
  • 腰椎を曲げることができるため、体幹の回転や腰を起こす運動にも関与する

  腹直筋(ふくちょくきん)

腹直筋

腹直筋(ふくちょくきん)は、腹部の筋肉の一番表面にある筋肉で、恥骨結合から肋骨、胸骨につきます。

作用

  • 腹圧を上げることで、腹部の安定性を高める
  • 腰椎を前屈させることができる
  • 日常生活の起き上がりでも活躍している(高齢の方で腹直筋が弱くなってくると、起き上がりの動作に支障がでてくることがある)

  腰方形筋
ようほうけいきん

腰方形筋

腰方形筋(ようほうけいきん)は、腸骨から腰椎、第12肋骨につく背中の深層にある左右対象の筋肉です。

作用

  • 体幹の側屈の動きや腰椎の伸展、腰椎の固定や呼吸補助筋として下部肋骨を下制させ、息を吐く際に働く
  • 脊柱の安定性に重要な役割があり、姿勢保持に大きく影響する
  • 左右対象の筋肉なので、どちらか片方の筋肉が硬くなったり、弱くなったりすると骨盤の左右の高さに差が生じてしまい、骨盤の傾きを引き起こし、腰痛などの原因になることがある

  大腿四頭筋
だいたいしとうきん

大腿四頭筋

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)は、外側広筋(がいそくこうきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、大腿直筋(だいたいちょっきん)の4つ筋肉で太ももの前面にある力強い筋肉の総称です。
外側広筋、中間広筋、内側広筋はともに大腿骨から、大腿直筋は腸骨から膝蓋骨を経て下腿部の骨である脛骨につきます。

作用

  • 膝関節の伸展や股関節の屈曲、大腿骨を前方へ引き上げるなど
  • 日常生活での歩行や走行、椅子から立ち上がる、階段を上がる、しゃがむなど多くの動作に関与している

  内転筋群
ないてんきんぐん

内転筋群

大内転筋(だいないてんきん)、長内転筋(ちょうないてんきん)、短内転筋(たんないてんきん)、薄筋(はっきん)、恥骨筋(ちこつきん)という内ももの5つの筋肉の総称です。これらの筋肉は、細くて力が弱いのが特徴です。
骨盤の恥骨、坐骨結節から大腿骨の内側につきます。

作用

  • 大腿の内側に位置しているため、股関節の内旋運動を主な役割としている
  • 股関節の屈曲や内側方向への引き寄せも行うことができる
  • 歩行や走行、スポーツやフィットネスの動作にも関与しているため、重要な筋肉
    (特に、サッカーやバスケットボールなど、急激な方向転換やスピードアップが必要なスポーツでは、内転筋群の筋肉が重要となる)

  ハムストリングス

ハムストリングス

ハムストリングスとは、(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋)という太ももの後面に位置する3つの筋肉の総称です。
坐骨結節から膝裏までの長い筋肉です。

作用

  • 股関節の伸展や膝関節の屈曲(歩行や走行中は足を地面に着地させるときにハムストリングスが働く)
  • バスケットボールやバレーボールのスパイク、幅跳びや三段跳びなどのジャンプ競技などでハムストリングスの筋力が求められる

  臀筋群(でんきんぐん)

臀筋群

臀筋(でんきん)は、臀部に位置する(大臀筋(だいでんきん)、中臀筋(ちゅうでんきん)、小臀筋(しょうでんきん))の3層構造から構成されており、これに大腿筋膜張筋を加えた4つの筋肉の総称です。
腸骨上部、仙骨から大腿骨、大腿骨の大転子につきます。

作用

  • 股関節伸展、股関節外旋、股関節外転、股関節内旋、股関節屈曲、膝関節伸展
  • 大臀筋は股関節伸展、中臀筋と小臀筋は股関節外転が最も強い作用となっている
  • 臀筋群は、骨盤の安定性や下肢の運動に重要な役割を果たす筋肉群

 骨盤底筋
(こつばんていきん)

骨盤底筋

骨盤底筋(こつばんていきん)は、骨盤の底にある筋肉全体のことを指します。

主な役割

  • 内臓を支える:骨盤内にある膀胱、子宮、直腸などの臓器を正しい位置に保つ
  • 排泄制御:尿や便の排泄機能があり、筋肉の弛緩や緊張により正常な排泄をコントロールする重要な役割を担っている
  • 姿勢の安定:腹筋など他の筋肉とともに機能することで体幹を安定させている

代表的な筋肉を挙げましたが、他にもたくさんの筋肉が骨盤に付着しています。

まとめ

今回は骨盤と骨盤に付着する主な筋肉の構造とその役割について詳しく書いてきましたがいかがだったでしょうか。
骨盤の構造の基本を理解することは、姿勢改善、運動パフォーマンスの向上、痛みやけがの予防と治療、妊娠や出産のサポート、適切なエクササイズやトレーニングの実施、ダイエットや体重管理のサポート、整体やカイロプラクティックの効果的な利用など、さまざまな側面で役立ちますのでぜひ活用してみてください。

さて、次回は骨盤の歪みからこれらの筋肉が硬くなったり、弱くなったら身体にどのような影響が出るのかを見ていきましょう。

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